高次脳機能障害2008.7.

註:行政の立場からみた高次脳機能障害者
参考文献1のweb pageの一部をコピペタしたものです。

このページは、次の団体が発行したパンフレットをもとに作成しています。
<編集・発行>
名古屋市総合リハビリテーションセンター高次脳機能障害支援課






脳損傷に起因する認知障害全般


高次脳機能障害って何だろう?http://www.pref.aichi.jp/0000007101.html(文献1からコピペタ)


そのあとで、こんなことはありませんか?

  1. 認知障害
    【記憶障害】 すぐに忘れる、新しいことを覚えられなくなった
    【注意障害】 うっかりミスなど不注意が多くなった
    【遂行機能障害】 毎日の行動や調理など、自分で計画を立てて物事を進められなくなった
  2. 社会的行動障害
    【固執性】  自己主張が強くなった、ささいなことにこだわるようになった
    【感情コントロールの低下】 多少のことでイライラしたり、怒りっぽくなった
    【欲求コントロールの低下】 欲しいと思うとガマンできない、金遣いが荒くなった
    【依存性・退行】 すぐに親に頼るようになった、子どもっぽくなった

このような症状を、高次脳機能障害といいます。



原因となる主な疾患

脳外傷、脳血管障害(くも膜下出血等の脳出血、脳梗塞)、低酸素脳症、脳炎、脳腫瘍など




診断基準

  1. 主要症状等 
    ・ 脳の器質的病変の原因となる事故による受傷や疾病の発症の事実が確認されている。 
    ・ 現在、日常生活または社会生活に制約があり、その主たる原因が記憶障害、注意障害、遂行機能障害、社会的行動障害などの認知障害である。
  2. 検査所見 
    MRI、CT、脳波などにより認知障害の原因と考えられる脳の器質的病変の存在が確認されているか、あるいは診断書により脳の器質的病変が存在したと確認できる。
  3. 除外項目 
    ・ 脳の器質的病変に基づく認知障害のうち、身体障害として認定可能である症状を有するが上記主要症状(I-2)を欠く者は除外する。
    ・診断にあたり、受傷または発症以前から有する症状と検査所見は除外する。
    ・先天性疾患、周産期における脳損傷、発達障害、進行性疾患を原因とする者は除外する。
  4. 診断
    ・1〜3をすべて満たした場合に高次脳機能障害と診断する。
    ・高次脳機能障害の診断は脳の器質的病変の原因となった外傷や疾病の急性期症状を脱した後において行う。
    ・神経心理学的検査の所見を参考にすることができる。



以下は参考文献2のweb pageからのものです。

行政と学術での定義範囲の違い
学術用語が示す「高次脳機能障害」の範囲は認知障害全部であり、
失語症、発達障害、アルツハイマーなども含むが、
行政の範囲からは、これらは除かれる。

以下は参考文献3のweb pageからの抜粋です。

病気や事故などの様々な原因で脳が損傷されたために、言語・思考・記憶・行為・学習・注意などに障害が起きた状態を高次脳機能障害といいます。研究領域によっては、認知障害、神経心理学的障害などともよばれています。

 原因として最も多いのが脳卒中ですが、交通事故による外傷性の脳損傷(頭部外傷 )でも多く見られます。その他、脳炎や低酸素脳症などでも起こります。

 高次脳機能障害の多くは外見からは分かりにくく、本人も自覚していないことが多く、家族からも理解されにくい状況にあります。

 また社会生活上いろいろの支障が生じていても、身体機能に障害がない場合は、身体障害福祉制度の対象になっていないので、社会的な支援がされにくい状況にあります。



高次脳機能障害をひき起こす代表的な疾患名
(1)頭部外傷:硬膜外血腫、硬膜下血腫、脳挫傷、脳内出血、び漫性軸索損傷
(2)脳血管障害:脳内出血、脳梗塞、クモ膜下出血、もやもや病
(3)感染症:脳炎、エイズ脳症
(4)自己免疫疾患:全身性エリテマトーデス、神経ベーチェット病
(5)中毒疾患:アルコール中毒、一酸化炭素中毒、薬物中毒
(6)その他:多発性硬化症、正常圧水頭症、ビタミン欠乏症、脳腫瘍





参考文献
1高次脳機能障害って何だろう?http://www.pref.aichi.jp/0000007101.html
2高次脳機能障害とは?http://www.circle-echo.com/koujinou_fig.htm
3高次脳機能障害の実態 http://www.geocities.co.jp/HeartLand-Ayame/7001/dainou/koujino-shoujo.html
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