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アスペルガー症候群2008.7. 〜  2012.10.アンケート用紙作成  2014.11追記DSM,ICD対比表 

以下は文献1の抜粋。

自閉症のひとつのタイプである。

1.他の人との社会的関係をもつこと
2.コミュニケーションをすること
3.想像力と創造性
の3分野に障害を持つ。

「3つ組の障害」

自閉症とアスペルガー症候群はひとつながりのもの

1.社会的関係を持つ;他の人と一緒にいるときに、どのように振る舞うべきかということ
2.コミュニケーション;自分の思っていることをどう相手に伝えるか
              相手の言いたいことをどう理解するか
3.想像力と創造性;ふり遊び、見立て遊び、こだわりと関係する

アスペルガー症候群の定義・概念(文献1)
A.ウィングらが提唱しイギリスを中心にヨーロッパで主に使われているアスペルガー症候群の概念
3つ組の障害がある

B.DSM-WやICD−10などの国際的な診断基準で定義されるアスペルガー症候群(ICD10の呼称)DSM-Wではアスペルガー性障害(A.アスペルガー症候群と合致はしない)
認知・言語発達の遅れは無い
コミュニケーションの障害が無い
社会性の障害とこだわりがあることで定義される

(DSM-5では、アスペルガー性障害は、自閉症スペクトラム障害Autism Spectrus Disorderに包含された。2014.11追記

以下はA.のウィングらの立場にのっとる。

アスペルガー症候群と類似あるいは同じ意味の障害
高機能自閉症
高機能広汎性発達性障害

一見自閉症にみえない自閉症

3つ組の障害があれば、教育や援助の方法は共通している。
3つ組の障害があれば自閉症スペクトラムと総称することをウィングは提唱している

3つ組の障害について

社会性の問題

1.独特の人付き合い
人の中で浮いてしまう

同年齢の子どもと対等の相互的な遊びをすることがとても難しい

幼児期にはひとり遊びが中心
他の子どもと遊ぶことは少なく、遊んでも年長の子にリードされたり、年少の子と同レベルで遊ぶことが多い

2.正直すぎる
無邪気に周囲の人に対して迷惑なことをしてしまう。
太ったひとに「太ってるね」
年配の先生に「おばあさん先生おはようございます」
子ども同士の秘密を暴露してしまう

3.同年齢の子どもと波長があわない
「仕切りたがる」 自分の思い通りでないとかんしゃくをおこしたり、ひとり遊びに戻っていってしまいがち

4.積極的すぎることもある
○○ちゃん大好きと大声で叫んで、キスしようとしたり
誰彼かまわず、質問を浴びせかける
初対面の人に向かって、やつぎばやに質問したり、一方的に話しかけたり
あいての困惑、迷惑に気付かない

コミュニケーションの問題

5会話のやり取りが長続きしない

6.話し方が回りくどい、曖昧が苦手、細かいところにこだわる

7.大人びた難しい言葉、場にそぐわないほどの丁寧語を使う
ちなみに、ところで、逆にいえば、おそらくは、
q昼ごはんはなにを食べましたか?
a米飯と魚肉それと緑黄色野菜
手伝って欲しい→援助が必要です
やめて→それは言語道断だから断固拒否します

8.一方的でわかりにくい話し方
自分の関心があることを、相手の興味におかまいなしに一方的に話す
話が飛びやすい

9.言外の意味を汲み取ることが苦手
言葉の裏の意味を理解することが難しい
お母さんいますか?
耳が痛い
きょうのご飯はお鍋

皮肉やほのめかしを理解しずらい

10.言葉の間違った使い方

11.思考を言葉に出す

12.しゃべるほどには理解していない

13.言葉以外のコミュニケーション
14.コミュニケーションというキャッチボール
コミュニケーションのキャッチボールが下手

相手の意図を推測したり、相手の反応に応じてこちらの動きを調節していくといったコミュニケーション能力の障害

想像力の障害
こだわりやふり遊びの少なさ、融通の利かなさという形で現れる。
こだわり
たまたま母親が池に石を投げ込んでできた波紋をみて、何度も石を投げるように要求して波紋を見続ける

ごっこ遊びやふり遊びが少ない
想像力が必要

ふり遊び
相手がある
複数の子ども相手のごっこ遊びを避ける


コレクション
アスペルガー症候群の子どもは色んなものを集めたがる
電車や飛行機のミニチュア
カード

アスペルガー症候群の人は機械的記憶力が優れていることが多い
友人や教師の名前、誕生日、クラスの配置や教室の広さなだ細かく覚えていることがある
情報には関心があるが、友人には無関心
パターン的行動、生真面目すぎて融通が利かない

興味の対象として「パターン」がある。
朝起きたら必ず雨戸を開ける→雨が降っていても雨戸を開けたがったら、それは「パターン」

通学電車で毎朝同じホームの同じ場所から同じ時間の同じ車号に乗ることに決めている

時間割の変更や突然の教師に欠勤で不安を感じたりかんしゃくをおこしたり
規則に厳格→遅刻した同級生に延々と注意をしたり

パターンを好むということは反復を厭わない

ものまね、テレビ・ビデオへの興味

常同運動

3つ組以外の特徴
不器用

音への敏感
特定の音を好む

視覚的敏感さ
特定のマークやロゴにこだわる

味覚の敏感さ
偏食
特定の銘柄の特定のものしか食べない

嗅覚の過敏

触覚の障害
他人に触られたり、抱きしめられるのを嫌がることがある

痛みに対する反応


学習の問題等

字を書く問題

算数の問題
驚くほど正確に計算できることもある

いじめの対象

暗黙のルールの理解は困難

曖昧な指示や皮肉、言外の意味の理解を期待した指示は理解できない

否定的な言動に敏感
記憶力よい

診断をめぐる問題

正常
学習障害
AD/HD
強迫性障害分裂型人格障害
単純型分裂病(註;分裂という言葉は最近使わない?)
ひきこもり

などと誤られている場合がある

The Curious Incident of The Dog in The Night-Time, Mark Haddon, Vintage,ペーパーバッグ,2004 (文献2)
夜中に犬に起こった奇妙な事件 マーク・ハッドン著作 小尾芙佐[訳] 早川書房 2003.6 (文献3)

クリストファー・ブーンは十五歳の少年
養護学校に通っている
クリストファーは自閉症に含まれるアスペルガー症候群という生まれながらの障害を持っている

世界中の国の名前と首都の名前とそれから7507までの素数もぜんぶ知っている
顔の表情の絵を見て、悲しい顔としあわせな気持ちの顔はわかったが、それ以外の顔の表情はなにをあらわしているのかわからなかった

ひとにどなられるのがきらいだ
さわられるととてもこわくなってそれからどうなるか自分でもわからない

ぼくが読むのはたいてい化学か数学の本だ
ふつうの小説はきらいだ

ぼくの身に起こらなかったことを想像するのはむずかしい

ぼくはお父さんがうなり声といっている音をたてた
外の世界から情報がいっぱい入ってくるとき、ぼくはこの音をたてる
ザーッという白色騒音以外なにも聞こえないので安全だという気持ちになる

ぼくは体にさわられるのはきらいだ

クリストファー・ジョン・フランシス・ブーン(ぼく)の問題行動の一部2014.11追記 参考文献3から抜粋一部改変
長い間ひとと話さない
長いあいだなにも食べたり飲んだりしない
さわられるのをいやがる
怒ったり、頭が混乱したりすると悲鳴をあげる
とてもせまい場所にひとといっしょにいるのをいやがる
怒ったり、頭が混乱したりするとものをこわす
うなり声をあげる
色にこだわる
潔癖
ひとがぼくに腹を立てても気がつかない
笑わない
ほかのひとが無作法だと思うようなことをいう
ばかなことをする(たとえば、砂糖をガスレンジで燃やしたらどうなるか試してみるとか)
ほかのひとをなぐる
フランスをきらう
お母さんの車を運転する
だれかが家具をうごかしてしまうと怒る(自分の居場所でのこと、〜寸分たがわずもとにもどす)



251かける864はいくつだ?と聞かれた少年の答え
「216864」なぜかというとこれはとてもやさしいかけ算で……

彼はこのように答えたようだ。
251x864=864x251=864x250+864=864x1000/4+864=216x1000+864=216000+864=216864

かれは数学はとても優秀なのだ。


「天才と発達障害」 (講談社)岡 南 著の 序文で宮尾益知先生はつぎのように述べている
九九を覚えてしまえば、学習方法が異なりながら習得していっている。



DSM-W-TRによる広汎性発達障害の診断基準アスペルガー障害(文献4より簡略に改変記載した)註;DSM-5では、アスペルガー性障害は、自閉症スペクトラム障害Autism Spectrus Disorderに包含された。2014.11追記
広汎性発達障害
299.80 アスペルガー障害
A.以下の2つ以上;対人的相互反応の質的な異常
(1)目と目で見つめあう。顔の表情。体の姿勢。身振りなど、非言語的行動の使用の著明な障害
(2)仲間関係作りの失敗
(3)楽しみ、興味、達成感を他人と分かち合うことを自発的に求めることの欠如(見せる、持って来る、指差すことの欠如)
(4)対人的または情緒的相互性の欠如

B.行動、興味、活動;反復的、常同的;少なくとも1つ以上
(1)異常なほど熱中する
(2)特定の機能的でない習慣や儀式にかたくなにこだわる
(3)常同的で反復的な衒奇的運動
(4)物体の一部に持続的に熱中する

C.その障害は社会的、職業的、または他の重要な領域における機能の臨床的に著しい障害を引き起こしている

D.臨床的に著しい言語の遅れがない
(例;2歳までに単語を用い、3歳までにコミュニケーション的な句を用いる)

E.認知の発達、年齢に相応した自己管理能力、対人関係以外の適応能力、および小児期における環境への好奇心について臨床的に明らかな遅れがない

F.他の特定の広汎性発達障害または統合失調症の基準をみたさない


アンケート用紙 作成2012.10.

Web Site
自閉症児の子育て〜高機能自閉症http://krtm.net/index.html


参考文献
1アスペルガー症候群を知っていますか? 内山登紀夫 2002年7月 http://www.autism.jp/1-03.htm
2The Curious Incident of The Dog in The Night-Time, Mark Haddon, Vintage,ペーパーバッグ,2004
3夜中に犬に起こった奇妙な事件 マーク・ハッドン 小尾芙佐[訳] 早川書房 2003.6.
4<付録>DSM-W−TRによる軽度発達障害の診断基準、広汎性発達障害 小児内科 Vol.39 No2, 2007-2
5Q53.広汎性発達障害について詳しく教えてください、川崎葉子他、小児内科 Vol39 No2 2007-2
6ICD-10精神および行動の障害 新訂版 医学書院
7DSM-W-TR 精神疾患の分類と診断の手引 新訂版 医学書院
8DSM-5 精神疾患の分類と診断の手引 医学書院           


2014.11追記

2014.11.追記

DSM-W-TR DSM-5
通常、幼児期、小児期、または青年期に初めて診断される障害 神経発達障害群
広汎性発達障害PDD
Pervasive Developmental Disorders
自閉症スペクトラム障害
Autism Spectrus Disorder
自閉性障害
Autistic Disorder
レット障害 小児期崩壊性障害 アスペルガー障害 特定不能の広汎性発達障害
(非定形自閉症を含む)
自閉症スペクトラム障害
Autism Spectrum Disorder
複数の状況で社会的コミュニケーションおよび対人的相互反応における持続的な欠陥がある。以下に例を挙げると、
(1)相互の対人的-情緒的関係の欠落:対人的な接し方や通常の会話のやり取りができない。
(2)対人的相互反応で、非言語的コミュニケーション行動を用いることの欠陥。
(3)人間関係を発展させ、維持し、それを理解することの欠陥。例:調整の困難、ごっこ遊びの困難、仲間への興味の欠如
重症度は社会的コミュニケーションの障害や、限定された反復的な行動様式に基づく。レベル3、レベル2、レベル1
レット障害は消えた。レット症候群に関連した自閉症スペクトラム障害あればコードする。
アスペルガー障害は消えた。アスペルガー症候群は3つ組の障害(社会性・コミュニケーション・想像力)であり、自閉症スペクトラムを網羅している?(私見)
非定形自閉症は消えた。自閉症スペクトラム障害の範疇に。
小児期崩壊性障害は何処へ?

2014.11追記

ICD-10
(なお、ICD-11は2015年完成が予定されているとのこと)
F8 心理的発達の障害
Disorders of psychological development
F80 会話および言語の特異的発達障害
F81 学力の特異的発達障害
F82 運動機能の特異的発達障害
F83 混合性特異的発達障害
F84 広汎性発達障害Pervasive developmental disorders
F84.0 小児自閉症 Childhood autism
F84.1 非定形自閉症
F84.2 レット症候群
F84.3 他の小児期崩壊性障害
F84.4 精神遅滞および常同運動に関連した過動性障害
F84.5 アスペルガー症候群
F84.8 他の広汎性発達障害
F84.9 広汎性発達障害、特定不能のもの
F88 他の心理的発達の障害
F89 特定不能の心理的発達の障害

2014.11追記
左欄にアンケート事項を再掲し、右欄にwebに見られたアスペルガー(症候群)に関する記述を羅列してみるさらに「天才と発達障害」 (講談社)を追加してみた

. .左欄:アンケート事項再掲 右欄:webから 天才と発達障害 (講談社)刊行にむけて 宮尾益知 より引用
発達障害の子どもたちの問題点は、精神的なものではなく、神経的な認知のパターンが偏っているために、思考や行動に問題が表れてくると考えた
社会性
1.独特の人付き合い
同年齢の子どもと対等の相互的な遊びをすることがとても難しい
幼児期にはひとり遊びが中心
他の子どもと遊ぶことは少なく、遊んでも年長の子にリードされたり、年少の子と同レベルで遊ぶことが多い
他人に無関心であるために、友達の輪に入らず一人で遊ぶことが多い

集団のなかで、どのようにふるまったらいいのかがわからず、
対人的な相互反応の障害と社会性の障害

3Dの認知に障害があるため、対人関係・社会性の障害を生じていると想定される
.. 人の中にいると浮いてしまう
マイペースで集団から孤立
2.正直すぎる
無邪気に周囲の人に対して迷惑なことをしてしまう。
太ったひとに「太ってるね」
年配の先生に「おばあさん先生おはようございます」
子ども同士の秘密を暴露してしまう
まわりの空気が読めない
.. 非常に正直、純粋で、律儀、一途、不器用で、考え方に融通性がない。「相手の立場に立った相手の心境の想像」は非常に困難なことがある。http://www.geocities.jp/yanbaru5555/as1.htm
人間じゃなくて機械と対面してやって行けばいい、というもの(業種)であればいいとhttp://aspeclose.blog.fc2.com/blog-entry-273.html
3.同年齢の子どもと波長があわない
「仕切りたがる」 自分の思い通りでないとかんしゃくをおこしたり、ひとり遊びに戻っていってしまいがち
4.積極的すぎることもある
○○ちゃん大好きと大声で叫んで、キスしようとしたり
誰彼かまわず、質問を浴びせかける
初対面の人に向かって、やつぎばやに質問したり、一方的に話しかけたり
あいての困惑、迷惑に気付かない
相手の気持が理解できない
コミュニケーション .. 前頭葉の機能不全?http://asperger.remmiri.com/syou/
アスペルガー症候群の原因
は、現在の医学ではまだはっきりとわかっていません
言語・非言語によるコミュニケーションの障害
会話のやり取りが長続きしない 無口。吃音症。分かりにくい話し方をしたり 話下手。
吃音者は、右脳が過活動している」「発達障害の人も右脳が過活動しているhttp://aspeclose.blog.fc2.com/blog-entry-273.html
話し方が回りくどい、曖昧が苦手、細かいところにこだわる
大人びた難しい言葉、場にそぐわないほどの丁寧語を使う
ちなみに、ところで、逆にいえば、おそらくは、
自分の関心があることを、相手の興味におかまいなしに一方的に話す
話が飛びやすい
言外の意味を汲み取ることが苦手
言葉の裏の意味を理解することが難しい
お母さんいますか?
耳が痛い
きょうのご飯はお鍋
暗黙のルールが分からずうまく人と付き合えなかったり
想像力 .. 一つの事に異常にのめりこんだり、ごく狭い興味のなかに集中する傾向
想像力の障害とそれに基づく行動の障害
こだわり
ごっこ遊びやふり遊びが少ない
..
コレクション 色んなものを集めたがる
電車や飛行機のミニチュア
カード
機械的記憶力が優れていることが多い
友人や教師の名前、誕生日、クラスの配置や教室の広さなだ細かく覚えていることがある
天才と言われるほどの能力を発揮することがある
興味のないことには無関心
数字・記号・漢字・コンピュータなど。興味を持ったモノに対しては、年齢相応ではない情報量を暗記することもあり
.
パターン的行動 興味の対象として「パターン」がある。
朝起きたら必ず雨戸を開ける雨が降っていても雨戸を開けたがったら、それは「パターン」
.. 授乳期には「昼夜逆転」「夜泣きが続く」など
その他 不器用 不器用 お箸やスプーンの使い方が下手であったり、ボタンを上手く止められない
・姿勢のくずれ
「横に」、「猫背」、「ダラダラ歩く」など。あと、運動が苦手。ものを掴むのが苦手。
姿勢が悪い
「特徴的なゆらゆら歩きや小刻みな歩き方をし、腕を不自然に振りながら歩くかもしれない。手をぶらぶら振るなど(常同行動)、衝動的な指、手、腕の動きもしばしば認められる。」
ぎこちない
ボールで遊ぶ自閉症児?運動能力なし。
「運動神経が弱い」「運動音痴」空間認識能力が弱いために発生しているよう 球技は苦手でも陸上競技には抜群の能力を発揮する方もおられる
手先が不器用で工作が下手だったりみみずのはったような字を書くこともあり
書字の問題 下手
空間認識能力がかなり欠如
地図の把握も難しい
(空間認識を具体的に説明すれば自動車の駐車の際、駐車スペースの距離感や車の向きが感覚で判断できる。飛んでくるボールの位置や距離を瞬時に判断し、うまくキャッチ(回避)できる。)
音への敏感
特定の音を好む
視覚的敏感さ
特定のマークやロゴにこだわる
味覚の敏感さ
偏食
特定の銘柄の特定のものしか食べない
激しい偏食
同じものしか食べなかったり着なかったりする。(生活上のこだわりという印象を持たれる)。http://www.geocities.jp/yanbaru5555/as1.htm
嗅覚の過敏
触覚の障害
他人に触られたり、抱きしめられるのを嫌がることがある
床屋や美容院で何気ない会話をするのが苦手なので足が遠のくのだろうと
人に髪を触られるのも好きではないのかも
http://aspeclose.blog.fc2.com/blog-entry-273.html
多動・集中力がない
実際の年齢よりもずっと若く見えるそうです
「童顔」「若く見える」というのは、 アスペルガー症候群(ASD)の方の代表的な特徴の1つですhttp://aspeclose.blog.fc2.com/blog-entry-273.html
整理ができない。部屋が片付けられない。デスク、引き出しの中が散らかっている。

2014.11追記

「天才と発達障害」 (講談社)岡 南 著、 の著書内容の一部を整理し、表にしてみたが、作成途中。

認知 五感の違い 認知の偏り
優れた感覚器
負の印象
認知の隔たり
劣った感覚器 思考
事象について知ること

感覚器
聴覚が優れているひと 言葉を聞き覚えて思考する
=聴覚優位
言語思考 聴覚優位の認知特性
≒言語性(心理検査)
ルイス・キャロル
五感 音に敏感に反応する
視覚的なことに疎い
聴覚の劣った人、学習困難
人によって感覚器の感度は違う 視覚が優れているひと 言葉を覚える以前に見て考えることができる
=視覚優位
三次元
ものづくりの得意な人
建築デザインや映像の仕事をしている人々
パイロット
物理学
視覚優位の認知特性
≒動作性(心理検査)
四次元映像思考 映像思考 映像思考の人々 アントニオ・ガウデイ
4次元の動く視覚を有する
知覚 視覚の劣った人の場合、人間関係を保つ上での問題
触覚が優れているひと
嗅覚に優れているひと 嗅覚が敏感・ストレス
味覚
優位な感覚と感度の違いにより、印象が異なる
発達障害の特にアスペルガー症候群のなかに多くいる(認知の隔たる人) 発達障害の特にアスペルガー症候群のなかに多くいる(認知の隔たる人)

註:WISC4ではVIQ,PIQは廃止された


「天才と発達障害」 (講談社)岡 南 著の宮尾益知 序文  の内容の一部を整理し、表にしてみたが、作成途中。

発達障害とされる子どもたち
神経的な認知のパターンが偏っているため
思考や行動に問題が表れてくる

宮尾;刊行に向けてからの抜粋
読字障害
j字を読めない
読めても意味がわからない
家族性のこともあり
視覚認知>聴覚認知
2D認知には障害があり
3D認知はむしろ優れている
広汎性発達障害 対人的な相互反応の障害と社会性の障害、言語・非言語によるコミュニケーションの障害、想像力の障害とそれに基づく行動の障害によって特徴づけられる。
3Dの認知に障害があると考えることができる。(人との距離感が分からない、顔の表情が分からないなどの症候は3Dの認知に障害があるために、対人関係・社会性の障害を生じていると想定される)
思考の特徴は、部分に注目して全体をみることができない、継時的な思考方法ができない、分析的な思考方法をとり全体論的な思考がはかれない、重要なことがわからない、といった特徴が指摘される。
注意欠陥多動性障害ADHD 不注意と多動・衝動があり、社会的生活上の障害となっている 多くは手先が不器用、運動がうまくできない、絵がうまくかけない、漢字が覚えられないなどの特徴がある
聴覚的認知の立場からは、聞き違い、聞き逃しや聞き返しが多いところからは音韻認知に問題があるのではと考えられる
一方、話し出すと言葉が切れ目なく続き、余計な連想が次々と話のなかにはいってくる、言葉にこだわるような特徴からは聴覚的な認知が優位であると考えられる
記憶の観点からは記憶容量が小さいこと(作動記憶の障害)が考えられる

参考文献
9天才と発達障害 岡 南 講談社 2010
10発達障害の子どもたち 杉山 登志郎 講談社現代新書 2010

DAMP症候群 Deficits in Attention, Motor control and Perception(注意・協調運動・認知の欠如と訳してみた)
webで検索すると、注意欠如とスポーツが苦手で手先も極端に不器用。
自閉的な特徴あり、集団生活に適応できにくく、不器用。
「ADHD」と「発達性協調運動障害」を併せ有する場合をDAMP症候群といい、自閉圏の障害も重なる子は重度DAMP症候群と定義と書かれたwebもあり。

この概念の提案者であるGillberg教授らによると、注意欠如と発達性協調運動障害を併せ有する場合をいうとのことで、また、学童期のDAMP症候群のおおよそ70-80%が学習に困難を示すとのこと。さらに、重症型(おおよそ1.2%)のDAMP症候群の2/3(0.7%)は自閉症圏にあり、1/4(0.3%)はAsperger症候群とも同時に診断できるという。(1980年代に北欧諸国で導入された概念とのこと)

軽度発達障害のケースで、「上記に該当する、ある特徴を併せ備えたケース」にあてはめる概念といえようか。
DSMやICDの診断手引、ガイドラインと対比して、今後、ポピュラーに使われていく概念なのかどうかは今後の推移を見守ることになろうか。

杉山 登志郎先生は「発達でこぼこ凸凹」という見かたを紹介している。多因子モデルで発達障害を考えたとき、素因レベルを表す呼称として「発達凸凹と呼ぶ」と提案している。発達障害は発達凸凹+適応障害であらわされる。と

かつて、微細脳損傷minimal brain damade→微細脳障害minimal brain dysfunctionという概念が使われていた時代がある。知能がほぼ正常範囲で、視力、聴力、運動機能に大きな障害もなく、行動上あるいは学習の上で多様な症状を見せる群である(Wikipedia)。これはやがて注意欠陥障害(ADD)とかわった。1980年代の論文で、渡辺久子先生は、知能が正常な小児で、行動異常あるいは学習障害を有するものを微細脳損傷症候群(MBD)といい、基本病変は大脳の機能障害で発達障害と考えられている、と述べている。軽度発達障害のケースを分類していこうとすれば、多様な見方がでてくるだろう。症状の特徴から分類したり、病因論的にみたり、脳機能からみたり、いろいろだろう。

DSM-5ではアスペルガー症候群の名称が自閉症スペクトラムに包含されてしまったが、DAMP症候群と思われるケースにそうぐうしたばあい、DSM-5に則って診断しようとすれば、ケースにより、自閉症スペクトラム障害、注意欠如・多動性障害、発達性協調運動障害、限局性学習障害、とすみ分けされることになろうか。(ADHDとASDを併せ有するケースはASDを優先)

参考文献
11知的障害養護学校の特別支援教育センターにおける、軽度発達障害児支援のあり方に関する一研究(2)http://www2.iwate-ed.jp/hki-y/ajisai/kenkyu/h17ajimatome.pdf#search='damp%E7%97%87%E5%80%99%E7%BE%A4+%E3%82%B8%E3%83%AB%E3%83%9C%E3%83%BC%E3%82%B0'
12DAMP症候群(メインはADHD+as+不器用)  原 仁 http://blogs.yahoo.co.jp/hirameki_7/24603674.html
13DAMP症候群から軽度発達障害を見直す 原 仁(はら ひとし)独立行政法人・国立特殊教育総合研究所(小児科医)http://blogs.yahoo.co.jp/us23news/23775800.html
14発達障害のいま 杉山登志郎 講談社現代新書 2011
15微細脳損傷症候群 渡辺 久子 小児内科Vol.21臨時増刊号 1989


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